今さらながら

  
 私はアルバム『白熱』の曲が大好きなんだなあとしみじみ思う。
 アレンジが変われば変わるだけ、新しく気持ちにしみてくる感じ。
 ひとりソウルショウから参加のせいか、バンドのいるライブより、弾き語り形式のほうが、田島さんの声とギターを堪能できて好き。
 ギターの鋭さと声の押し引きの強弱とが組み合ってすごく素敵だと思う。
 弾き語りバージョンの『カミングスーン』大好き! アドリブもあって楽しいだけじゃなくて、田島さんのラップは謡みたいだから、なめらかなところが気持ちいい。
 『二人のギター』も、サビの声の掠れ具合がその都度違っていて、ぞくぞくする。
  
 定番の曲は聴くたび違うように聞こえるけれど、今日の『接吻』は本当にかっこよかった! 田島さんの曲は大部分がセクシーだと思っているけれど、この曲はほんとに官能的だといつも思います。甘くてしっとりしてて、貴腐ワインみたい。
 
 夏に出るアルバムでは、『一撃アタック』のアレンジは、ジャングルでターザンが綱渡りして女性をかっさらうような感じだけど、弾き語りではそれは無理なので、カリブ海の島で老人が海で釣りをしてるみたいなアレンジになったとのこと。
 客席、ぽかんとしたり失笑したり…(笑)。私も首を捻りましたが、演奏を聞いたらギターは確かにカリブ海で老人が釣りしてるみたいではありました。
 全然違う曲に仕上がっているようなので、アルバムが出る夏が楽しみです。