田島貴男 弾き語りツアー2015 3月30日 渋谷さくらホール

   
 1. ボラ―レ
 2. DEEP FRENCH KISS
 3. 一撃アタック
 4. クレイジアバウチュ
 5. 沈黙の薔薇
 6. ウィスキーがお好きでしょ
 7. 海が見える丘
 8. 欲しいのは君
 9. Glass
 10. プライマル
 11. 春よ来い(カバー・松任谷由実)
 12. サンシャイン日本海(カバー・Negicco)
 13. 接吻
 14. 朝日のあたる道 AS TIME GOES BY
 15. ラヴァーマン
 
 アンコール
 1. エブリデイ エブリデイ 
 2. BODY FRESHER
 3. 青空のむこうから 
 
 ダブルアンコール
 夜をぶっとばせ
 
 
 さくらホールまでの坂道は、桜が八分咲きくらい。
 田島さんいわく、ツアーを始めたのは3月あたまくらいから、ツアー最終日で桜が満開、さくらホール日和、とのこと。
 春をテーマにしたとのことで、最初寒くてそれどころではなかったのが、最終日になってやっと追いついたとか。
 あと、ギターのチューニングをしているときは基本無口、との流れで、さだまさしさんならしゃべってても出来そうだけど、宮崎でうどんを食べに行ったらさださんがいらして、普通に食べていらした、とのこと。田島さんのライブでさださんの話を聞くとは思いませんでした。
 
 個人的な今回の白眉は、『クレイジアバウチュ』と『春よ来い』。

 『クレイジアバウチュ』は、「CDはノリノリの踊りたくなるような曲だけど、それをどう弾き語りにするか」を考えられたそうで、当日会場でCDを買った私はこのライブが初聞きで、聞き比べはライブが終わってからになりましたが、弾き語りバージョンが好きすぎる!
 CDのほうは、世界が違って見えるほどの恋に落ちた喜びや嬉しさが伝わってくる感じなのですが、弾き語りのほうは、図らずも周囲すべてが変わって見えてしまうほどの恋に落ちていることの動揺や切なさ、不安や喜び、アンビバレンツな気持ちが滴り落ちる感じで、ものすごく良かった!
 あんまりCDを聞いちゃうと容量の少ない脳からライブ版が消えてしまいそうで、ちょっとCD聞くのを自粛中(笑)。
 
 『春よ来い』は、「青いVer.、若いVer.」とのことですが、田島さんが歌っているのを聞くまで、亡くなった人への呼びかけだと腑に落ちてなかったので、会場で唐突にそうか、と思ったら涙が出てきました。人によってこんなに違うんだ、と改めて思ったり。
 
 ダブルアンコールで田島さんも会場もスタンディングで盛り上がって終わり、というのが良かったなあ。
 
 ものすごく満たされて会場を出たら、桜の花越しに、半分の月。
 すばらしい一夜でした。