清明上河図にお会いする

 
 ついったーで入館まで30分、ご本尊までに3時間、とあったので、覚悟して出かけたところ、入館まで1時間、ご本尊まで4時間に延びていた本日。
 入館待ちの間にみぞれは雪になるし、入ったら入ったでお昼も食べられないまま立ちっぱなし、というけっこうな疲労を背負い込みつつ、しかし見たかったのでがんばりました。
 
 あれを人の手が描いているのがすごい。本で見たサイズとあまりかわらないくらいの、とても小さな画面いっぱいに本当にたくさんの情景が描き込まれていて、ゆっくり見られるならいつまででも眺めていられると思いました。
 実際は、移動しながら見てね、とずっと声をかけられるので、正味5分しかかけられません。
 それでも面白かった!
 大学の講義で出てきて、それ以来記憶に残っていたものなので、どうしても見てみたかったのです。
 
 もちろん、他にも色々な展示物がありました。
 青磁器の壺もきれいだった。
 よく教科書にばばんと掲載されている乾隆帝の絵も来ていて、なんだかとても不思議な気持ちになりました。
 よく、あれだけ残っていたなあ。
 作られてから長い長い時間が経っているたくさんの器物が、こんなところまでやってきて、目の前にあって眺めていられる。
 それが可能になったのは、ひとまず平和であるから。
 待ち時間に杉山正明の『ユーラシアの東西―中東・アフガニスタン・中国・ロシアそして日本』を読んでいたので、なおのこと感慨深かったです。
 
 しかし、結局合計4時間も立ちっぱなしで待っていたので、疲労具合半端なし。
 しかも17時閉館だったので、本館の展示をちゃんと見ている暇がありませんでした。残念。
 何度も行っていても、本館はいるだけで気持ちがやすらぐので、また行きたいと思うのでした。